ANA国際線仕様機材の国内線運用(78M)

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2020年11月の旅程を組んでいたときに気付いたこと

国際線仕様の機材が国内線運用される時に機内wifiが使えるようになっている

今月に入ってから気付いたことです。私が使う国内線区間に就航している路線で、国際線仕様機材(32P)が利用されるところがあります。今までは国際線仕様機材が国内線として運用される場合、機内wifi設備が装備してある機材でも利用できないよう制限されていました。

しかしながら今月の初旬から、国際線仕様機材の国内線運用の場合においても、機内wifiサービスが提供されるようになっています。あれ?とは思っていたんですが、その時は特に何も深くは考えませんでした。

時刻表にある(78M)という見慣れない機種コードが目にとまる

また旅程を作るために別の路線の時刻表を見ていたところ、78Mという見慣れない機種があることに気づきました。この機種のシートマップがANAより公開されているので見てみると、プレミアムクラスの設定が機内の半分程までを占める42席、普通席と合わせて計240席仕様のものでした。

この機種B787-8はもともとは国際線仕様機材となり、国内線として運用される場合はこれまで(78R)という表記にて運航されていたものです。当然今までのルールに則ると、すべてが普通席のエコノミー扱いで座席指定も先着順です。そして機内wifiも使えないようになります。しかしながら(国内線、国際線兼用機:78M)に関しては国際線仕様のビジネスクラスの座席がプレミアムクラスに設定され、機内wifiも使えるようになっています。

国際線仕様機材をサービスも含めた国内線運用とする場合の表記に該当

この何気ないwifi使用可能への変更が意味することを考えてみると、国際線仕様機材をこれまでとはちょっと違う考え方で国内線運用するということになるのでしょうか。

これまでは、国際線仕様機材が国内線で利用される場合は、機体の輸送という側面があったかと思います。ある空港に着陸したけれども、また別の空港で国際線として使うので、その空港まで機体を運ぶ必要があるわけですが、ならお客も乗せて運んだ方がいいよねといった感じです。

ANAでは今後保有機体の半分近くを減らす方向だとのニュースがありましたが、もちろんその機材計画の一環である可能性もあります。ただ、これまでのそういった事情とは違った、明確に国内線運用しますよという意思みたいなものがこの機内wifi有効化で感じられます。

後に気づいたことですが、機種の説明ページには『国内線、国際線兼用機』との記載がありますので、明確に国内線でも運用し、ビジネスクラスは国内線の運用ではプレミアムクラスとして販売しますとのことになりますね。

そして2022年には、国際線仕様機材の767も(76E)として78M同様に『国内線、国際線兼用機』として運用されることとなるようです。767として国内線として運用されている際に普通席扱いで利用したことがありますが、その座席クラスではプレミアムクラスのサービスが提供されることとなります。ただし機種説明のページでは機内wifiの表示はないため、wifiサービスは提供されないままのようです。今後改良され国内線でも機内wifiができるようになる可能性はあります。

78M乗ってみました

78M早速乗ってみました。国際線ビジネスクラスシートを体験してみようとプレミアムクラスに乗ってみることにしました。その感想はこちら!

プレミアムクラスへの搭乗記

普通席への搭乗記

業界トップクラスの大画面搭載座席を備える78Gにも乗ってみました

2020年は大きな環境変化が起きた年

新型コロナは大きな変化をもたらし、旅行商品にも変化をもたらすきっかけとなるかもしれない

新型コロナの3密を防ぐ対策として様々なところでソーシャルディスタンス対応が取られましたが、飛行機も例外ではなく、一時期、座席中央のブロック措置などを取った航空会社もありました。

サービスを提供する側からしてみればその分お客を入れることが出来ないので収益が減ってしまうことにつながりますが、一方サービスを受ける側からしてみれば、ソーシャルディスタンス対応がなされていることでちょっと快適になった?と感じる部分が少なからずあったのではないでしょうか。もちろん飛行機だけではなく。

普通席はがら空きでもプレミアムクラスは満席近い予約が入っていることが多いと感じますが、そういう意味ではプレミアムクラスの需要、あえて普通席ではなくプレミアムクラスを選ぶ人は結構多いのかもしれません。

国内線の需要は回復しつつありますが、まだ完全ではありません。また国際線にいたってはまだ当分の間厳しい状況が続くのでしょう。そういった中で、いかにして顧客を呼び戻すか各社知恵を絞っているようです。この記事でご紹介した取り組みも、新たな形の旅行商品につながるものです。

ひょっとすると、そういう快適さ・質を求める利用者の増加に対応する新たな商品・サービスとして、今回の国際線仕様機材の国内線運用が考え出されたのかもしれません。

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よしお

飛行機が好きな庶民、アラフォーおじさん、おっさん!? 一眼レフで飛行機撮ってみようかと思うけど、難しそうねぇ。

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