前回は飛行機修行に関して解説いたしました。目指すステイタスによって修行にも色々ありますが、SFCは目指す方が多いステイタスです。
ステイタスを目指す上での問題点
さて、プレミアムメンバーを目指す上で一つ問題となることがあります。前回も少し述べましたが、プレミアムメンバーになるためには必要な規定数のプレミアムポイント(PP)を貯める必要がありますが、このPPには1年間の有効期限があります。1年間に獲得したPPの総数に応じて、獲得した翌年度にプレミアムメンバーサービスが提供されます。従って、1年の間に必要なPPを獲得してしまわないといけません。さらにやっとのことで獲得したステイタスも提供期間は1年間であるため、ステイタスを維持したいとなると毎年ずっとPPを必要な分獲得する必要があります。1年かけて取得したステイタスの有効期限も1年間ということですね。ん-、1年間しか維持できないのならあんまり修行する意味ないなぁと思う方が大半だと思います。
プレミアムメンバーになるためには1年間の間に必要なPPを獲得する必要があること
獲得したステイタスの有効期限も1年であること
この2つのことは、プレミアムメンバーを維持し続ける上で負担となる点です。しかしながら、この負担な点を解決してくれる方法があります。
スーパーフライヤーズカード(SFC)の特徴
スーパーフライヤーズカード(以下SFC)はANAが発行するクレジットカードです。なんでここでクレジットカードの話が出て来るのだと思った方はもう少し我慢ください。このSFCには以下の大きな特徴があります。
カードを保持するだけでプラチナステイタス(スターアライアンスゴールド)と同等の特典が付加される
まず最初の大きな特徴は、カードを保持するだけでプラチナステイタスと同等の機能が付加されることです。これはつまり、SFCに入会してクレジットカードを作り、その年会費を払ってカードを維持し続ける限り、プラチナステイタスと同等の特典も維持できるということになります。従ってステイタスを目指す上での問題点である、維持するのが大変な負担という点を解決してくれます。厳密に言うと提供される特典はプラチナステイタスと全く同じというわけではありません。しかし、優先搭乗やラウンジ利用はプラチナステイタスと同等の扱いとなっています。また、SFCにはスターアライアンスゴールドメンバーとしての機能も付加されるため、ANAだけではなくスターアライアンス加盟会社でも上級会員としてのメリットを享受できます。これは国際線利用においては重宝する機能ではないでしょうか。
クレジットカードの入会資格はプラチナステイタス以上のプレミアムメンバー
おぉ!これなら修行する必要はないではないか…。早速SFCに申し込もう。実はそう簡単に誰でも作れるカードではありません。誰でも作れたら上級会員制度の意味がなくなってしまいますからね…。
SFCには入会資格があります。一般的なクレジットカードにも入会資格、そして入会審査があります。SFCはその一般的な入会資格に加えて、プラチナステイタス以上のプレミアムメンバーであることが入会の条件となっています。よってSFCを作るためには、プラチナステイタスを獲得した上で、さらにカードの入会資格を満たした上で申し込みをする必要があります。つまり、毎年ステイタスを維持する必要はありませんが、1回はプラチナ以上のステイタスを獲得した上でSFCに申し込みをする必要があるわけです。
SFC修行とは、申し込み条件である、プラチナステイタス以上のプレミアムメンバーであるという条件を満たすために飛行機に乗りまくる行為
こういう特徴があるため、SFCは入会を目指す方が多いのですね。管理人の私も2019年にSFCを取得しました。
家族にもステイタス特典を付加できる
これもSFCの大きな特徴ではないでしょうか。SFCはクレジットカードであるため、本会員の家族カードを作成することができます。SFCの家族カードを作った場合、本会員と同様にその家族カードにもSFCの特典を付加することが出来ます。修行などすることなくステイタス特典を付加できる素晴らしい特徴なのです。
SFC修行を決めたらまずはカードを作っておく
SFC修行すると決めたら、まずはカードを作っておきましょう。SFCはクレジットカードです。クレジットカードには所定の入会審査があります。せっかく苦労して入会資格であるプラチナステイタスを達成したのに、クレジットカードの入会審査に落ちてしまってSFCを作れなかったとなると修行の努力が水の泡となります。そうならないように、事前にSFCに切り替え可能なANAカードを作っておき、入会資格を満たせた時点で切り替えするようにしましょう。
ちなみに、新規入会と切り替えには大きく違いがあります。SFCへの新規入会はクレジットカード会社所定の入会審査があります。対してSFCへ切り替え可能なANAカードからの切り替えは、入会審査は行われずカードが発行されます。審査は最初のANAカード作成時に行われているためです。切り替えはSFC機能をカードに付加するだけですので、クレジットカーカード番号等も変わりません。SFC修行しようと考えていらっしゃる方は、SFCへ切り替え可能なカードの中から自身の利用シーンに合うカードを作ることがまず最初にやることです。そして入会審査落ちの心配のない状態で、安心して修行を決行できるようにしておきましょう。
SFCの種類
SFCには一般カードからゴールド・プラチナカードまで様々な種類があります。SFCはクレジットカードですので、自身の利用シーンにあったクレジットカード種類を選択する必要があります。
一般カードからプレミアムカードまで、様々な種類のANAカードにSFC機能を持たせることができます。ただし、発行されているANAカードの中でもSFC機能を持たせることができないものもあります。ANA VISA Suica・ANA To Me CARD PASMO JCB series(ソラチカ・ソラチカゴールド)・ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードの、ANA他社との連携があるカードにはSFC機能を持たせることができません。
この中でも、ANA To Me CARD PASMO JCB series(ソラチカ・ソラチカゴールド)は最近まで有名な「ソラチカルート」を利用するために持っている方が多いのではないでしょうか。余談ですが、管理人の私もソラチカカードを持っています。このソラチカカード、ANAマイルへの交換率がいいため私の利用シーンにとても合っており、ソラチカルートが閉鎖された以降も使い続けています。また最近はゴールドカードである、ソラチカゴールドが4月に誕生いたしました。ANAカードのゴールド以上にはSFCが用意されているため、ソラチカゴールドカードにもSFC機能がついたらいいなと思っているのですが、現在のところその気配はありません。もしできるようなことがあればカード切り替えをしようかなと考えております。また別の機会を設けてこのカードの機能のご紹介を行いたいと考えています。
ANAカードSFC一般⇒SFCを持たせるために保持・一般からSFC一般に切り替え
ソラチカカード⇒日々の決済カード
そういうわけで私の利用シーンは、ANAカードSFC一般を保持+ソラチカカードをメインの決済カードにしています。日々のお買い物をソラチカカードで行うだけでも、結構なポイントが貯まるんですよ。貯めたポイントはもちろんANAマイルに移行します。
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