ANA新シート・パーソナルモニター搭載座席の利用体験

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新たな機内エンターテイメントの利用方法が加わる

ANAでは昨年の2019年11月よりシート仕様を段階的に新しい仕様へと変更しています。従来の普通の座席から、タッチパネル仕様のパーソナルモニターを装備する座席となっており、機内エンターテイメントを楽しめるようになっています。この仕様変更は国内線運用機体のB777-200とB787に対して実施される予定です。

今年は新型コロナの影響により環境がかなり変化したため、この仕様変更計画にも影響があるかと思いますが、すでにリプレイスが完了している機種もいくつかあります。

機内での過ごし方は色々あるかと思いますが、最近の機内エンターテイメント利用は、機内wifiを利用して自身のスマホやタブレットでコンテンツを利用するスタイルになっていました。今回のこの新シートへの仕様変更は、今までの機内エンターテイメントの楽しみ方に加えて、自身の座席のパーソナルモニターで機内エンターテイメント楽しむという、コンテンツの利用方法が増えたことを意味します。

最近の国内線でパーソナルモニター座席を提供している航空会社で有名なのは、スターフライヤーです。就航当初からパーソナルモニター装備の座席を提供していました。加えて、2019年9月にJALがエアバスの新機種A350を国内線に投入しました。JALのA350の座席もパーソナルモニターを装備するシートです。このように近年は、国内線でも座席にパーソナルモニターを装備するのが新たな流れで、ANAの座席改良もこれら競合他社を意識したものであると思われます。

余談ですが、20数年前のJAL,JAS経営統合で現在はありませんが、JASのレインボーセブン(B777-200)にも当時の国内線には珍しいパーソナルモニターを装備していました。懐かしい…。当時はスマホなどありませんでしたし、機内では携帯電話も触ることはできないため、パーソナルモニターが付いていると暇つぶしになってうれしかったのを覚えています。

ANAのパーソナルモニター付き国内線は?

ANAでパーソナルモニター付きのシートが利用できる国内線は以下の機種です。
(国際線仕様機材はパーソナルモニター搭載ですのでここでは除外します)

機種機材表記パーソナルモニター搭載座席クラス
A320neo32P
国内線、国際線兼用機材
エコノミー・プレミアムクラス
A321neo321エコノミー・プレミアムクラス
B767-30076E
国内線、国際線兼用機材
エコノミー・プレミアムクラス
B777-200722エコノミー・プレミアムクラス
※2 JA715A, JA717A, JA743A, JA745A
B787-878P※1(一部)プレミアムクラス
B787-878M
国内線、国際線兼用機材
エコノミー・プレミアムクラス
B787-9(GE)78G エコノミー・プレミアムクラス
※2 JA935A, JA936A, JA937A
B787-1078Kエコノミー・プレミアムクラス
※2 JA982A, JA983A, JA984A

78Pは国内線仕様のB787-8です。国内線ですが、プレミアムクラスには国際線のビジネスクラスのシートと同じ仕様の座席を装備していたため、パーソナルモニターを装備しています(※1)。しかしこのシートは、パーソナルモニター非搭載の旧プレミアムクラスのシートに置き換えが進んでいるため、よく見かける国内線の革シートのプレミアムクラスシートに変わっている可能性があります。これは予約段階から判断することはできません。置き換えられていなかったらラッキーですね。

また最近より国内線、国際線兼用機材として78Mを見かけるようになりました。このプレミアムクラスも先ほどの置き換え前の座席と一緒ですね。78Mは国際線として運用されていましたが、最近の機材運用の変更で「国内線、国際線兼用機材」となり、正式に国内線運用されるようになりました。国際線ではビジネスクラスとして運用される座席が、国内線ではプレアムクラスとして運用されます。

またA320,A321には、ceoとneoがあります。パーソナルモニターを搭載しているのはneoの方になります。これも座席数や機種表記は2機種間で変わらないため、予約段階でその別を判断することはできません。ただし32Pと表記がある場合は、A320neoの国際線仕様機材の国内線運用となりますので、全席パーソナルモニターを装備したシートとなります。国際線機材の国内線運用となる場合は機内wifiは利用できないようになっていましたが、2020年11月より国内線、国際線兼用機に関してはその制限がなくなったようです。スマホのANAアプリにもそれに関する更新が来ていますので、アップデートしておきましょう。

冒頭で述べた2019年11月より導入されている新シートは、B777-200に投入されています。これは機体自体を新しくしたものではなく、国内線で運用していたB777-200の座席を新仕様にリプレイスしたものとなります。この機種は機種表記が旧シートと新シート仕様で機種表記が明確に分けられているため、予約段階で判別が可能です。旧シート仕様表記は772、新シート仕様表記は722となります。新シートを体験してみたい方は722表記の便にご搭乗ください。(※2 筆者確認機種、※機材変更が発生する場合がありますので、狙って搭乗される場合は注意しておきましょう。)

2021年10月にANAのGE社製エンジンを搭載したB787-9が日本にデリバリーされましたが、このJA936Aも前述の新仕様シートを搭載した国内線仕様機材となっています。また2024年にはB787-10も国内線に投入されました。B787-9が78G、B787-10が78Kとして新仕様シートを搭載した国内線として運用されています。

また現在筆者が搭乗確認している新シート仕様への変更完了機種は、
JA715A, JA743A, JA745Aの3機体です。


※これ以外でもリプレイスが完了している機体もあるかもしれません。

 

 

新シートとパーソナルモニターを体験してみた

普通席

新シートは普通席にもパーソナルモニター搭載です。業界トップクラスの画面サイズと言うだけあって確かにデカいです。タッチパネルでコンテンツを選ぶことが可能です。私はお約束・Flight Path(フライトナビゲーションマップ)で遊んでいます(笑)またイヤホン端子・USB端子も備えていますので、スマホの充電も可能です。何かと便利ですよ。

機内wifiも使用可能ですので自身のスマホでコンテンツを楽しむことができますが、やはりこういう大画面で見るとスマホで見るのとはまた別の楽しさがあります。特にFlight Pathはスマホのものより高性能であるため、色々触ってると面白いですね。

プレミアムクラス

プレミアムクラスにも乗る機会がありました。

プレミアムクラスは普通席よりもさらに大画面です。また、タッチパネルでの操作も可能ですが、前に手を伸ばさなくていいように座席にコントローラーがあります。コントローラーのタッチバッド(ノートパソコンに付いている、マウスを動かすあれです)を利用して画面をコントロールすることもできます。こっちを使う方が楽でした。座席は電動でコントロールできるので、すごく快適なシートでありました。

すばらしいシートだと思います。普通席もプレミアムクラスも快適に、そして楽しく過ごすことができます。唯一残念と感じるのは、エアバス機のパーソナルモニター装備機種にはある機外カメラの映像が見れないことですね…。それでも機内wifiにパーソナルモニターが加わると機内での時間の使い方が変わります。

遊ぶ時間が足りませんねぇ(笑)リピートしなさいということでしょうか(笑)

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よしお

飛行機が好きな庶民、アラフォーおじさん、おっさん!? 一眼レフで飛行機撮ってみようかと思うけど、難しそうねぇ。

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